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ニューヨークインターフェイス平和の集い30周年記念

「父と暮せば」ニューヨーク公演のご報告

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お客様の感想を紹介します

 

8月5日 セントマークス教会 英語公演観客40人

出演:David Rothauser / 平野綾子

演出:David Rothauser

 

セントマークス教会は、ニューヨークシティで最も古く歴史がある教会です。 残念ながら観劇をした人の感想を聞く態勢を整えることができませんでした。

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8月8日 Japan Society の劇場にて

日本語公演(英語字幕付き)観客約80人

 

出演:愛世梨乃 / Jun Suenaga / Yasu Suzuki

演出:平野綾子

 

今回の3回の公演の中では、一番照明・音響もしっかりした施設で、観客は食い 入るように舞台に集中していました。クライマックスの被爆直後、父が我が身を 犠牲にして娘を逃がす場面では、すすり泣きの声もあちこちから聞こえました。

・アメリカ人 70代女性
I love it. ... feel emotional.(言葉は少なかったが、気に入った様子で興奮気味だっ

た)

 

・アメリカ人 70歳男性

素晴しいメッセージのある、大変力強い舞台でした。世界各国の政治的リーダー にこそ見せるべきです。

俳優たちは驚くほどよくやっていました。物語の全体のコンテキストがよくわか りました。物語と俳優の演技で被爆体験を伝えるという方法がよかった。彼らの 体験は悲しみと恐怖に満ちているとともに、非常に人間的なものです。

私は核兵器廃絶に全面的に同意します。アメリカが無実の民衆に、警告もなしに 原爆を使用したことは、言語道断な行為です。被爆者の恐ろしい体験が理解でき ました。このすべてが実際にあったことなんです。

核兵器は最大最強の兵器であるとともに、最も非理性的な兵器です。核兵器の存 在を人類はもうこれ以上受け入れられません。

私はラテンアメリカ出身ですが、世界中のリーダーにこそこの芝居を見てもら い、核兵器廃絶を前へ進めてほしいと思います。

・アメリカ人 57歳男性(妻が日本人)
Very good, I was moved. It was interesting and powerful...

 

・アメリカ人 36歳

男性 難しい主題に取り組んで、大変力強かった。内面的にも感動的な芝居でした。と

にかく感想を言葉で表現することが難しいです。

原爆の悲劇を表現する方法がユニークでした。作者は驚くべき人だと思います。 私は今年1月に、日本人の妻と初めて広島に行きました。資料館を見て、大変インパクトを受けました。この芝居にもあるように、「二度と繰り返してはいけない」というメッセージが私も好きです。

協力:Rino Aise LLC
​音楽:Kosmas Kapitza

9日(国連教会集会室)英語公演 英語字幕 観客20人

出演:David Rothauser / 平野綾子
演出:David Rothauser

 

国連本部が目の前に位置する国連教会。

1場で竹造が饅頭の意味を追及するくだりや、4場で風呂に一人で入ってもらうの かと竹造が突っ込みを入れるところなど、客席から笑いが起きていた。

・アメリカ人男性52歳(カレッジのライティングのチューター)
(8日に出演した愛世梨乃さんの友人。3日間とも見た。「どの公演が一番良かったか」と聞いた、その感想)


3つの舞台はそれぞれ全然違った。どれがいいとかは言えない。

5日(土曜)のセントマークス教会と9日の国連教会は、同じ俳優だったが、会 場の違いで全然別物の公演だった。なぜなら、5日の会場は、非常にリベラルな 教会のチャペルで、いっそう情熱的だった。

8日は、俳優が違って、ますます違った。父親がもっと怒り、一種の恐怖の対 象ともっとかかわっていた。女優―私の友人―はより感情的で、辛辣で、悲しみ に沈んでいた。

9日の今日の公演は、これまでで一番楽しめた。初めてこの芝居を理解し始め たから。

学んだことの核心は、地蔵のアイデンティティーです。また芝居の雰囲気と人 間味がわかってきたおかげで、父と娘の間のあたたかさに気づきました。父は娘 の心の中にしかいないのに、父は本当に娘を愛している。二人は互いに補い合っ ているんです。

二組の俳優はみなよかった。戯曲は、フィクションと民話を結び付けていて、 面白かった。

 

(核兵器について)

核兵器は大変深刻な状況だと思う。なぜなら多くの新興国が、核兵器を持ちた がっており、それが国の安全保障のためになると思っている。核兵器の使用は大 惨事をもたらします。

8日の集いで、被爆者が80年前の体験を語りました。20年たったときは、まだ 記憶も鮮明で悲しみも深いが、80年たつと薄らいでくる。もっと、記録と、記憶 と、学ぶことが必要です。そしてこの悲劇を伝えていかなければいけない。それ が核兵器使用を食い止める力になると思います。

・アメリカ人ご夫婦(出演したDavidさんの、50年来の友人。フィラデルフィア から来た2人)

奥様

被爆数年後が、こうした状況だったとは知らなかった。映画「オッペンハイ マー」で、科学者は、原爆を使わないよう将軍に要請したが、ダメだった。オッ ペンハイマーは戦後、平和のために働いた。原爆の犠牲に心動かされたからだ。

「オッペンハイマー」公開で、原爆が注目されているから、今回の公演はタイム リーだったと思う。

 

旦那様

大変感動した。とくに最後、父親が死んでいく場面は大変ドラマチックで心に 刺さった。涙が出た。映画「オッペンハイマー」が話題だが、原爆開発の結果、 何がもたらされたかは全然触れていない。核兵器はもういらない。「イナフ・イズ・イナフ」というように、もうたくさんだ。政治家たちは「核兵器禁止条約」 を成立させ、政治的には大きな進歩も生まれているが、まだまだ人民の運動が必 要だ。

 

・日本人 70代女性

(NY在住40年以上であろう。折り紙サークルとして、平和の集いを手伝って観 劇。別件で翌10日に会ったときに聞いた感想)

Davidさんの英語はアカデミックできれいな英語だった。アメリカにはめちゃく ちゃな英語を話す人が多いけど、Davidさんのはよかった。私も年を取ってき て、改めてちゃんとした英語を習いたいと思っている。Davidさんがニューヨー クに住まれていたら、英語を習いに行きたいのに、ボストンとは残念。

平野さんは、英語のセリフもきちんと言っていたし、NYの人とおもってい た。日本から来たんですか。意外です。

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2023年8月5日、8日、9日「父と暮せば」上演スタッフ

絵画・舞台美術:脇谷紘

Stage Manager : Ai Toyoshima / Kanon Sugino

ビデオ撮影 : Tomoaki Aomatsu

音楽 : Kosmas Kapitza

製作委員会

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